季語講座(4)
感覚的な季語は五感で使える
今回は、簡単に季語のバリエーションを増やせるヒントを書きます。
涼し、温かし、春(秋)惜しむ 爽やか、麗らか
等々、感覚的な季語は沢山ありますね。
これらの季語は基本的に取り合わせで使いますが、季語そのものに具象性がないので基本的には具体的な事象を写生して取り合わせることが大切です。
なぜなら心象描写のような主観と感覚的な季語を取り合わせても具体的な情景が連想できないから、得てして独りよがりな作品に陥りやすいからです。
さて、五感というのは、聴覚、視覚、味覚、触覚、嗅覚のことですね。わかりやすく「涼し」を例にとって話を進めましょう。
聴覚:耳に涼し
視覚:目に涼し
味覚:のど越し涼し
触覚:手に涼し
臭覚:香の涼し
このヒントで、"五感を研ぎ澄まして心を遊ばせる" という教えの意味がなんとなく理解できたでしょうか。
握手して以心伝心温かし みのる
[2018-09-06 10:44]